箱根の春

箱根の朝は、澄んだ空気の中で響くイソヒヨドリの美しいさえずりとともに始まることもあります。
春の訪れを告げる鳥や花々が次々と姿を見せ、自然界からのメッセージがあふれる季節です。今回は、箱根の初春に見られる鳥や植物を通して、スピリチュアルなメッセージをお届けします。

目次

キセキレイ(黄鶺鴒)

象徴:希望、新しい始まり、浄化
スピリチュアルな意味:キセキレイは水辺に住み、黄色い体が太陽の光のように輝くことから、「希望」や「魂の目覚め」の象徴とされます。水辺にいることから、感情や潜在意識とつながりが深く、浄化のエネルギーを持つ鳥でもあります。キセキレイを見たときには、新しい人生のステージに進むサインかもしれません。

近くの早川では、カモが気持ちよさそうに川の流れに身を任せて泳ぐ姿が見られます。そして、そのそばの石の上には、たくさんのキセキレイが佇んでいます。

ダイサギ(大鷺)

象徴:純粋さ、神聖な導き、優雅さ
スピリチュアルな意味:白いダイサギは「神の使い」ともされ、浄化と神聖なエネルギーをもたらします。静かに獲物を狙う姿は、「忍耐」と「確実な成功」のメッセージを持っています。また、空を舞う姿は魂の自由を象徴し、精神的な成長を促します。

石から石にぴょん、と移動した瞬間に撮れた1枚でした。普段はスラーっと細長い姿でじーっと立っているところばかりを見ていましたが、初めて見た優雅な姿に感動しました。

ダイサギが翼を広げる瞬間の意味

「自由」「解放」「魂の拡張」 を象徴しています。
ダイサギは静かに立っていることが多いですが、翼を広げる瞬間はエネルギーが解放されるときです。「準備はできている、恐れずに飛び立って」と伝えているのかもしれません。
また、サギは「水(感情)と空(精神)の間を行き来する存在」なので、直感やスピリチュアルな能力がさらに開花するサインかも。

象徴:忍耐、適応、霊的な探求、深い智慧
スピリチュアルな意味:鵜は、水と空の両方を自在に行き来する鳥であり、「異なる世界をつなぐ存在」としての役割を持ちます。水に潜る姿は、深層意識や無意識の世界への探求を示し、飛翔する姿は、霊的な成長や魂の進化を象徴します。また、鵜は獲物を捕らえるまで粘り強く待ち、必要なときに素早く行動することから、「忍耐と適切なタイミングの大切さ」を教えてくれる存在でもあります。さらに、人間と協力して魚を捕る習性(鵜飼)を持つことから、「信頼と共存」の象徴とも言えるでしょう。

ダイサギのところに飛んでいった鵜を観察していたら、なんと・・・↓まさかの瞬間に立ち会いました。

鵜が魚を飲み込む瞬間

象徴:受容、変容、カルマの浄化
スピリチュアルな意味:鵜が魚を飲み込む様子は、「必要なエネルギーを取り込む」「魂の学びを消化する」という意味を持ちます。魚は「知恵」や「感情」を象徴し、それを飲み込むことで、学びや経験を自分の糧にすることを示しています。カルマの解消や、必要なエネルギーを吸収するタイミングを知らせるサインかもしれません。

3月から釣りが解禁され、早川では釣り人の姿がちらほら見られるようになりました。イワナやヤマメが生息しているようで、鵜が獲物を捕らえる瞬間は、まさに自然の摂理を目の当たりにする光景でした。

スミレ(菫)

象徴:謙虚さ、直感の目覚め、愛の導き
スピリチュアルな意味:スミレは地面に近く咲くため、「謙虚な美しさ」「静かに愛を育む」エネルギーを持ちます。スミレが目につくときは、直感を信じ、静かに内面の声を聞く時期かもしれません。恋愛面では、真実の愛に気づくためのサインでもあります。

道端にひっそり咲くスミレには、優しさを感じます。この時期一番目にする花です。雨に濡れたスミレは色鮮やかで、美しさが際立ちます。

河津桜

象徴:早い目覚め、魂の成長、喜び
スピリチュアルな意味:
河津桜は通常の桜よりも早く咲くため、「魂の目覚め」「新しい流れの先取り」を示します。人生の新しいチャンスが訪れる前兆ともいえ、準備を整えるべきタイミングを知らせてくれる花です。また、桜全般が「儚さ」と「美しさ」のバランスを象徴し、今を生きる大切さを教えてくれます。

↓箱根登山電車の車窓から撮った動画です。風祭駅(箱根駅伝の小田原中継所付近)から箱根板橋駅間には、川沿いに河津桜が見事な花を咲かせています。

椿(赤)

象徴:情熱、献身、強いエネルギー
スピリチュアルな意味:赤い椿は「燃え上がる情熱」と「愛の献身」を象徴します。過去のしがらみを手放し、新しいエネルギーを受け取る時期であることを示しているかもしれません。また、赤色は生命力や強さを意味し、心身の活力を高める力があります。

とても力強いエネルギーを感じる椿がいたるところで咲き始めました。白、ピンクも見かけますが、赤の力強さが第一チャクラをイメージする色でもあり、赤い椿をご紹介しました。葉っぱの緑とのコントラストもより力強さを現わしているように感じます。

ナルキッスス・パピラセウス(房咲き水仙)

象徴:純粋な魂、再生、直感力
スピリチュアルな意味:
この水仙は「自己探求」「魂の純粋さ」を象徴し、特に「新しい自分に生まれ変わる時期」に現れやすい花です。ナルキッススの名前はギリシャ神話のナルキッソス(自己愛)に由来し、自分自身の本質を見つめることを促します。夢やビジョンを明確にし、直感に従って行動する時期を知らせる花です。

水仙にはたくさんの種類があることは皆さんご存じだと思いますが、箱根を歩いていると、その形状のバリエーションの豊富さに改めて気づきます。微妙な色の違いや花の大きさの差は、それぞれの個性を表しているように感じます。咲いている場所や日当たりなどの環境にも影響されているのでしょうが、どの花も「ちょうどよく」咲いているように思えます。

↑こちらの記事で挙げたナルキッソスが役目を終えた後のタイミングでこの水仙が咲き始めました。たくさんの種類がある水仙は私の目と内なる感覚を喜ばせてくれます。

3月は目覚めの季節、宇宙元旦も控え、皆さんそれぞれ魂の覚醒の準備が始まっている頃だと思います。爽やかな春の箱根を感じていただけたら嬉しいです。

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