「片づけたいけど片づけられない」という悩みを抱えている人は少なくありません。頭では「きれいにしたい」「片づけなければならない」と思っているのに、気づけば物が山積みになり、行動に移せない…。この「片づけられない」という状態を悩んでいる場合、潜在意識のマインドブロックが関わっています。
今回は、私の姉とその子供の実体験を通じて、潜在意識が現実をどのように変えるのかをお伝えします。
片づけられないのは遺伝のせいだと思い込んでいた
私の姉は、母が亡くなった数年後から片づけられなくなっていき、20年経った頃には他の姉が家に入るのを拒否するほど部屋の中に物が散乱するようになっていました。
何度も物を捨てようとするたびに「分かってるんだけどね~」と思うところから進まず、結局何も変わらない日々が続いていました。父も「片づけられない人」だったことが母の死のあとに判明し、姉や父が片付けられないのは「遺伝だから」と本人は諦めていました。
ちなみに他の姉2人と私は片づけられない、ということはなく、遺伝だと思い込もうとしていた当の姉はどうして私だけ…と悩んだこともあったと後から知りました。
しかし、ある日突然、姉から「片づけられるようになった!」というLINEが届くことになります。
人生を変えたい、と潜在意識からの声がマインドを変えた
私がマインドブロックを外すと現実が変わることを姉に伝えていたので、姉は悩み相談、いわゆる私のマインドブロックを外すセッションを何度か受けていて、その度に「見える世界が変わるね」「あのことが気にならなくなったよ」など、少しずつ姉の現実が変わっていくのを感じていました。
何度目かのセッションの少し後、姉の中で「不要なものを手放す」スイッチが入ったようで、目の前にある不必要な物が急に気になり始め、数日後には大量の粗大ごみを何トントラック何台分も処分することができた、と連絡が来ました。
これには私も驚きました。
行動に移すには潜在意識を浄化するのが先
片づけたいのに片づけられない、という悩みからのマインドブロックを外したわけではないのですが、何度もセッションを受けたことで、潜在意識が姉の顕在意識に「不要なものを片付ける」という信号を送った、というイメージになります。
確かに部屋が汚い、というところに多少のストレスは感じていたようですが、「今じゃなくて良い」と思っていたのが、「今」に変わったタイミングが来たのです。
マインドブロックは無数にあります。順に外していった流れで、目の前に広がる「汚い部屋」をどうにかしたい!という思いに繋がり、行動に出ることになった流れですね。
それが出来るようになったのは、潜在意識のマインドブロックを外してしばらくしてからです。
実際に行動に移したくても移せない理由があり、セッションを繰り返すうちに姉の潜在意識が整理されてきて、ある時急に「片づけたい!」という衝動に駆られ、行動に移すことが出来たのです。
潜在意識を浄化して目の前の現実が変わるまでには少しの時差があります。先に潜在意識を綺麗にすると、そのあとに綺麗になった現実が目の前に現れるからです。
子供にもいくつもの奇跡が起こった
驚いたことはまだあります。
姉の子供は、さらに片づけられない子で、部屋は足の踏み場もなく、体重も90キロくらいでいわゆる「肥満体型」でした。それが、ある日突然「太っているのに飽きたから痩せる」と言い出し、寝る場所もないほど散らかった部屋を3日間で片づけ終えたそうです。そして、運動と食事制限を始め、10か月で30キロもの減量に成功。最終的には90キロから50キロまで体重を落とすという奇跡を実現したのです。
さらに、子供の頃から肌がボコボコしていて病院に行っても治らないため、姉が高い化粧水を買い与えていましたが、肌は改善せずに、本人よりも姉の方が気にしていました。
それが、ずっと悩んでいた肌の問題も改善し始めたのです。
これも、姉が子供への過干渉のエネルギーを潜在意識から解放したタイミングと一致していました。姉が「子供を変えたい」という押し付けのエネルギーを手放したことで、子供が自由に自分の人生を選択し、行動できるようになったのです。
そして、太っている必要がない、肌がボコボコしている必要がない、と子供の潜在意識も変わり、実際に痩せるための行動に出ることが出来たということです。肌に関しては、本人の体質ではなく、姉のマインドブロックが影響していた、という信じられないかもしれませんがそういうことになります。
目の前に現れている現実は、潜在意識の状態とイコール、と言えるのです。
潜在意識を変えると自然と行動が変わる
片づけたい、痩せたい、と思いながらも行動に移せない人の潜在意識には、多くの場合、「できない」「自分には価値がない」といったネガティブな思いを無意識に感じていて、その奥にはたくさんのブロックが潜んでいます。これらのブロックを外し、潜在意識を浄化していくと、自然と「片づけたい」「痩せたい」という行動が引き起こされます。
一方で、周囲が「片づけなさい!」と強制したり、「こうすれば痩せられるよ」とアドバイスをしたりしても、潜在意識のブロックがある限り、その人は行動出来ません。むしろ、周囲の「こうなってほしい」という押し付けのエネルギーが、その人の潜在意識に負荷をかけ、現実が変わりにくくなる場合もあります。
誰かを変えたいなら自分が変わるしかない
周りにアドバイスしてくる人がいる場合、する側にもマインドブロックがある場合もあります。しかし、今回のように片づけたいのに出来ない、と、「行動が出来ない」場合は、行動出来ない人のブロックを外すと、気持ち良く片づけが出来るようになります。
周りから「片づけた方が良いよ」と言われた時に感じる感情から外す場合もあれば、言ってくる人との関係性を見る場合もあります。
アドバイスしてくる人を鬱陶しく思うなら、そこにもマインドブロックがあります。
現実を変えよう、目の前にいる人を変えたい、と思うなら、アドバイスするのではなく、自分が変わるしかありません。自分が変わるというのは、潜在意識から変えていく、マインドブロックを浄化する、ということになります。
潜在意識が現実を投影している
今回の姉とその子供の体験は、「現実は潜在意識の投影」という考え方を裏付ける証拠のような出来事でした。姉自身の潜在意識を浄化し、マインドブロックを外したことで、子供までもが変化を起こすことができたのです。これは、姉が子供への期待や不安を手放し、子供が自由に選択できるようになった結果だといえます。
どれだけ「片づけたい」と思っていても行動出来なかったのが、ブロックを外した後、片づける行動に自然に移せていた、そこに「片づけなければならない」という重いエネルギーはなく、「片づけようかな」と感じてすぐに行動に移せ、ストレスなく片づけられた、という現実を見せたわけです。
潜在意識を浄化し整えることで未来を変える
奇跡のように思える出来事も、潜在意識を整えることで簡単に引き寄せられます。「片づけられない」「変わりたいのに変われない」という状況を乗り越えるには、まず潜在意識の浄化が必要です。
いくら周囲が行動を促しても、本人の潜在意識が整わない限り、変化は起こりません。逆に、潜在意識が浄化されて整うと、誰に言われなくても自然と行動に移すことができ、望む現実を引き寄せる力が生まれます。
現実の見え方を変え、望む未来を手に入れるために、潜在意識を整える力を信じてみませんか?