「不安」とは、多くの人が日常生活の中で感じる状態ですが、その正体は何なのでしょうか。不安は「感情」ではなく、「状態」として存在しています。私たちが不安を感じるとき、実際には潜在意識の中に眠っているさまざまな感情が原因になっています。今回は、不安を感じるメカニズムを潜在意識の観点から解説します。
人が不安を感じるのはどんな時?
不安を感じる瞬間には、いくつかの共通した状況があります。
未来が見えないとき
先の見通しが立たないとき、私たちは不安を感じやすくなります。例えば、仕事で大きな決断を迫られた時や、健康診断の結果を待っている時など、未来に何が起こるのかわからない状態が不安を感じさせます。
過去の記憶が思い出されたとき
特定の状況や出来事が過去の嫌な経験を思い出させることがあります。例えば、失敗体験や人間関係でのトラウマが潜在意識に眠っている場合、似た状況が訪れると不安がよみがえります。
コントロールできない状況に直面したとき
自分の力ではどうすることもできない状況、例えば自然災害や他人の感情に左右される場面では、大きな不安を感じます。
不安の正体は潜在意識に潜む感情の集合体
不安を感じている時は、潜在意識に長い時間蓄積された多くの感情が動いている状況です。潜在意識とは、普段は意識することができない、心の奥深くにある無意識の領域で、過去の経験や感情が蓄えられている場所です。この潜在意識に押し込められた感情が、「不安な状態」を生み出しています。
例えば、過去に失敗した、と落ち込んだ出来事や、幼少期に経験した怖かったこと、親や周囲から言われた否定的な言葉などが潜在意識に残っていると、幼少期に感じた感情が水面下でフラッシュバックして、得体の知れない不安として今感じている、という仕組みです。
幼少期に体験した、普段は忘れている出来事は潜在意識にしっかり残っていて、大人になってからも不安を感じるような出来事を引き起こしています。
ちなみに、今世の記憶や過去生、家系の繋がり、出来事は潜在意識に全て蓄積されています。
不安を引き起こす感情や状況の一例
恐れ
「失敗するかもしれない」「傷つけられるかもしれない」と思った時、奥には恐れの感情が不安の土台を作っていることがあります。特に、今では覚えていない幼少期の記憶や過去生にまでさかのぼる恐れが潜在意識に残っていると、どうしてそう思うのか理由が分からない不安を感じます。
罪悪感
「自分は何か悪いことをしたのではないか」「迷惑をかけてしまうのではないか」と思った時、人は罪悪感を感じています。罪悪感も、幼少期の家族関係によって強く潜在意識に根付いている場合が多く、本人は無自覚の場合がほとんどです。罪悪感は、意識的に思い当たらなくても、潜在意識の中で強く根付いている場合は、日常の生活の中で何かあるとすぐに謝る癖がついていることがあります。
無価値
「自分は価値がない」「認めてもらえない」という思いが不安を感じさせるとき、潜在意識の奥にはたくさんの感情が眠っています。誰か特定の人から認めてもらいたいけど相手が自分に冷たい、連絡がない、拒否されたような出来事が起こった時に感じる場合が多いです。自分は価値がないと思う場合は、たくさんの感情を浄化する必要があります。
コントロール欲求
「すべてを自分で管理したい」「思い通りに物事を進めたい」「誰かを自分の思ったように動かしたい」という強い欲求も、過去に思い通りにならなかったことがあり、その時に感じた感情が潜在意識に眠っているために、「どうしても思い通りにしたい」と無意識に感じています。思い通りにならなかった時に感じた感情を思い出したくないために、それらの感情に上から蓋をするようにこれらの思いを強く表に出している状態です。現実が思い通りに進んでいないとき、この感情が無意識の領域である潜在意識で膨らみ、不安が表面化するのです。
不安を感じている状態は宇宙からのサイン
不安を感じている時は、潜在意識からの大切なメッセージを受け取っているということでもあります。「今ここで浄化してほしい感情がある」というサインです。
不安を感じたときは、今まではその感情を押し込めて無理やり現状維持しようとしたり強行突破しようとしていたかもしれませんが、結果的にうまく進まないはずです。
それどころか、不安を放置すれば、うまくいかない状況がどんどん辛く大変な方向に進んでいるのではないでしょうか。
不安を感じない未来を生きるためには
感情を浄化し続ける、この一択です。
アファメーション、祈り、など世間に出ている情報は、効果があるかどうか分からない、あるとしてもどれだけの時間がかかるか分からない、不確実な情報です。
潜在意識のマインドブロックを外し続けていくことが、最短で不安を解消出来る方法と言い切れます。
人は感情を感じながら生きています。ということは、マインドブロックもたくさんある、ということです。普段は感じていない無意識に眠っている感情は無数にあります。それを外し続けることで、不安を感じる理由がなくなり、今目の前のことだけに集中出来るようになるのです。
これからも不安を感じながら、いつどうなるか分からない、と感じながら生きるのか、驚くほど短時間で不安を解消するのか、どちらを選択しますか?
「不安」はあなたの心の深い部分からのSOSです。その声を無視せず、自分自身を癒していくことで、楽に、穏やかに、心の豊かさを感じられる人生を築いていけるでしょう。