30代前半の女性、Hさんのお話です。彼女の悩みは一見、可愛らしいものに見えますが、その背景には過去生からの深いつながりが隠されていました。
今回はその心のモヤモヤを解消したエピソードをご紹介します。
異性の友人の結婚式で感じたマインドブロック
Hさんは半年前、大学時代の同級生の男性の結婚式に参加しました。その場には、もう一人の同級生であるT君も出席していました。T君はすでに結婚が決まっていて、相手はフィリピン人の女性です。
Hさんには、T君に対して少しだけ引っかかることがありました。それは、「私が断ったからフィリピン人と結婚するの?」という微妙な感覚。というのも、Hさんは大学時代にT君から告白されたことがあり、断ったという過去がありました。Hさんがフィリピン人と日本人のハーフであり、T君が自分と同じフィリピンに縁のある女性を選んだことに、何か特別な意味があるのではないかと感じたのです。
恋愛感情ではなく、親子のような感覚
Hさん曰く、恋愛感情はなく、親子とか家族のような感覚で、T君に恋愛的な「好き」を感じたことはなく、むしろ家族のような感覚で接してきたとのこと。ただ、相手の奥さんがフィリピン人であることに対するモヤモヤだけが心に残っていました。
話を聞いていく中で、T君との関係性について過去生の映像が見えてきました。それは、Hさんが母親、T君が息子だったという親子関係でした。さらに、その過去生の舞台は、現在のフィリピン近辺であったことが見えました。
Hさんにこのことを伝えると、「しっくりくる」と納得していました。確かに、T君に対して恋愛というより家族に近い感覚があったことと合致したのです。
モヤモヤの正体
過去生で親子関係だったことに納得したHさんですが、それだけでは完全にモヤモヤが晴れたわけではなく、「T君がまだ私のことを好きなのかもしれない」と無意識に思ってしまう感覚について、さらに深掘りしてみました。
ガイドからのメッセージで、Hさんの心の奥に「優越感」が隠れていることが分かりました。「もしかして私のことを好きなのかも」という気持ちは、どこかで自分を特別だと思いたい潜在的な感情を刺激していたのです。この優越感を持ったままだと、周囲に対する見下しや自己中心的な思考が生まれるリスクがあります。
そこで、この「優越感」と、T君の思いに応えられなかった「申し訳なさ」の両方をマインドブロックとして解放しました。この感情はそれぞれ思い込みであり、T君がHさんをまだ好き、という事実ではありません。これらの思い込みがマインドブロックです。
マインドブロック解放後の変化
これらのブロックを浄化すると、Hさんは心が軽くなったと言いました。それまで「T君の奥さんがフィリピン人なのは私が影響しているのでは?」と気にしていた感覚は完全に消えていました。
その後は、「フィリピンで行われる結婚式でどんな服を着ようか」といった具体的で前向きな話題に変わり、T君に対して心から「おめでとう」と思えるようになったそうです。
そしてHさんは今世の学びの中に、「結婚」については完全にフリー、いわゆる自由な結婚、してもしなくてもいい、という風の時代の生き方をしていくとホロスコープに出ていたのも分かり、友人の結婚という出来事から、また更に波動を軽くする事ができました。
過去生の学びを今世に活かす
Hさんが抱えていた心のモヤモヤは、過去生での親子関係や潜在意識に隠れた優越感が引き起こしていたものでした。これを解放することで、彼女は過去の影響から自由になり、純粋な気持ちで友人を祝福できるようになったのです。
私たちが気づかない心のブロックには、過去生や潜在意識の深い部分が影響していることがほとんどです。それを解放することで、目の前の人間関係や感情が大きく変わる可能性があります。Hさんのように、心の奥に隠れた声に耳を傾けることで、新たな自分と出会えるかもしれません。
私たちが無意識に考えていることはほとんどが思い込みです。ということは、思考が導く答えはほとんどが真実ではない、ということです。今回Hさんが「T君はまだ私のことを引きずっているのでは?」という考えも、真実を潜在意識に聞くと、「引きずってないよ」とT君の潜在意識は答えました。
私たちはどれだけ思い込みの中で生きているのか、その思い込みは過去生や先祖のもっと上から来ているものもあります。
思い込みを外して楽で軽い人生を選んでいきませんか?