箱根のバス事情 快適に旅するための知識

箱根観光は美しい景色や歴史ある17の温泉地巡りが魅力ですが、移動手段として多くの方が利用する「バス」には、知っておくと便利に利用できるポイントがあります。今回は、箱根登山バスと伊豆箱根バスの違いや混雑時の注意点を中心に、箱根のバス事情をご紹介します。

目次

箱根登山バスと伊豆箱根バスの違い

箱根エリアを走るバスは主に「箱根登山バス」と「伊豆箱根バス」の2種類があります。それぞれの特徴と主な行先をご紹介します。

箱根登山バス

  • 主に小田原駅から箱根湯本駅、芦ノ湖、仙石原、畑宿など。
  • 箱根フリーパスが利用できるため、観光客に人気。
  • 路線が豊富で、観光地間の移動に便利。
  • 小田原駅からのバスの行先表示は「桃源台」「箱根町港」※大涌谷には行きません。

↓箱根登山バス

伊豆箱根バス

  • 主に小田原駅から熱海方面から大涌谷、元箱根、箱根園エリアを結ぶルートを運行。
  • 箱根フリーパスは利用できませんが、一部の路線では伊豆箱根バスの割引チケットが使えます。
  • 私の印象ですが、箱根登山バスより空いていることが多く、座席を確保しやすい。
  • 小田原駅からのバスの行先表示は「元箱根」「箱根関所跡」「箱根園」「湖尻・箱根園」※時間によって大涌谷には寄らない便もあります。

↓伊豆箱根バス

箱根神社に参拝に行く場合

  • 箱根登山バス:時間によっては「箱根神社」バス停下車、それ以外は「元箱根港」
  • 伊豆箱根バス:「元箱根」下車

    それぞれ芦ノ湖沿いの神社通りを歩いて10分くらい。

九頭龍神社に参拝に行く場合

↓こちらの写真は白龍神社

  • 伊豆箱根バス:「湖尻」下車徒歩約20分、「箱根園」下車徒歩約25分
    どちらの停留所からでも行けますが、九頭龍神社に参拝するには公園に入り(入場料600円)そこから10分ほど歩きます。「セラピーロード」という軽いハイキングコースになっています。

バス移動時の注意点

箱根のバスは、始発地以外では時刻表通りに到着しないことが多いです。特に、夏休みなどの長期休暇期間や観光シーズンや紅葉の季節には、渋滞の影響で常に遅延しますので、余裕を持ったスケジュールを立てることをおススメします。

渋滞スポットと混雑状況

大涌谷へのバス

  • 季節によっては土日祝日は停まりません。車もしくは近い停留所(といっても40分くらいはかかるかも)からの徒歩。
  • 平日でも観光客の集中で、時刻表通りには着かないし発車しない。
  • 渋滞を避けるため、週末はできるだけ他の観光スポットを優先するのがおすすめです。
  • 平日の中でも月曜日は混雑する(約1.5キロの距離をバス内で1時間くらいかかる覚悟を)。

芦ノ湖方面から箱根湯本駅への夕方の混雑

  • 紅葉シーズンの夕方は、平日であっても芦ノ湖方面から箱根湯本駅への帰路は、通常の2~3倍の時間がかかることも。※直近で、11月のある月曜日、箱根園を16時35分に出発し、時刻表通りだと35分で着くところが18時15分着。約3倍の時間がかかった。原因は、「温泉場入口」と「箱根湯本」バス停で降りる観光客が多いため、下りの渋滞がすごいことに。
    箱根湯本を抜けて小田原駅まではスムーズに流れます。
  • 時間に余裕を持ち、混雑を避けるために早めの帰路を検討しましょう。

外国人観光客と荷物の問題

箱根は外国人観光客にも大人気の観光地。特にバスに乗車する際は、大きなスーツケースを持った観光客を多く見かけます。荷物の上げ下ろしや、乗降時の質問対応でバス停に滞在する時間が長くなり、渋滞の原因となることも少なくありません。

箱根フリーパスと混雑の関係

箱根登山バスでは「箱根フリーパス」が利用できるため、観光客が多く集まりやすい傾向があります。一方、伊豆箱根バスではフリーパスが利用できないため、混雑は比較的少なめです。混雑を避けたい場合は、伊豆箱根バスを活用するのも一つの手段です。

時間帯と行先によりますが、小涌園くらいまでなら伊豆箱根バスの方が少し空いている印象があります。

渋滞の原因と対策

運転手への質問:「このバスでフリーパスは使えますか?」とか、スマホを見せて「ここに行きますか?という質問がどの停留所でも行われるため、乗降時に時間がかかります。
荷物の上げ下ろし:大きなスーツケースや手荷物の取り扱いで停留時間が長引くことが多いです。
運賃支払いの時間:ICカードのタッチの場所の間違い(乗降時、タッチする場所が違う)や、現金での支払いに時間がかかります。

対策として、事前にフリーパスや乗車券を準備しておくとスムーズに乗車できます。また、混雑する時間帯や路線を避ける工夫も大切です。
遠方から来る方であれば難しいかもしれませんが、なるべく座ってゆったりバスの移動を楽しみたい方には、小田原駅発7時台か8時台の発車のバスを利用されることをおススメします。13時14時台は、ホテルへのチェックインに合わせて多くの外国人が小田原駅からスーツケースと共に利用します。

まとめ

箱根のバスを快適に利用するには、事前の準備と時間に余裕を持つことがポイントです。特に混雑が予想される紅葉シーズンや週末は、渋滞を考慮した計画を立てることで、より楽しい旅を過ごせるでしょう。
帰路の新幹線の時間指定をしている方は特に時間に余裕を持ったスケジュールで移動していただくと良いと思います。
うまくバスを活用して箱根観光を満喫してください!

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