マッチングアプリは出会いを求めるツールとして気軽に利用されています。
今回は、マッチングアプリを利用する男性が体験する「うまくいかないこと」や「感じる不安や不満」について、アプリを始めたは良いけど・・・というお悩みを持ったJさんの実例から、悩む理由と悩みを解決した流れをお伝えします。
メッセージは来るのに返信できない
恋愛講師やナンパ塾で教えてもらう女の子と実際に会うまでのテクニックを実践している人は多いと思います。
以前セッションしたJさんは、結婚願望があり、アプリから良い出会いがあれば良いな、と思っていたので恋愛講師から恋愛のノウハウを学んでいました。
まず、今何に困っているのかをヒアリングします。
Jさんにはまあまあな数のメッセージを受け取るのですが、メッセージに「返信が出来ない」ことがお悩みでした。
まだ1度も返信したことはなく、メッセージが来たら見るけど既読スルー状態を続けていました。
「返信できない」原因を探る
ここからは、ヒアリングでのやり取りの様子をお伝えします。
返信できないのはどうしてだと思いますか?
分かりません
返信しようとは思いますか?
返信しようとすると「うっ」となるので、メッセージを開いてすぐ閉じます
「うっ」となる時、どう思いますか?
・・・ムダなのに、と思います
何がムダだと思うのでしょう?
返信してもどうせそこから続かないからムダ
どうせ続かない、と思うことは、アプリの他にもありますか?
あるかもしれないです。めんどくさい、とよく思ってるかも
めんどくさい、が現わす本当の心理
Jさんから、「めんどくさい」が出てきました。
みなさん日常生活で「めんどくさい」と感じることはありませんか?
私もたまにあります(笑)
めんどくさい、が現わす心理は、手間や労力をかけたくない時や、自分にとって無意味と感じたり、自分には関係ないと思う時や、選択肢が多すぎてどれを選べばいいか思考を巡らす時に出てくる表現として出る言葉だと思います。
しかし私は、「めんどくさい」の奥には「何かを感じたくないから」めんどくさい、という表現を使って感じたくない何かを隠している、と見えたので、その奥に何があるのかを見ていくのです。
メッセージの返信が「めんどくさい」と感じる理由
返信できない状態を返信できるようにするためには、「めんどくさい」と感じていたことが原因になっていることが分かりました。
めんどくさいから返信できない、になっていたので、「めんどくさい」がなくなれば返信できない理由がなくなるので、返信できるようになります。
めんどくさいからもう少しヒアリングしていきます。
返信する時にめんどくさい、と思ってメッセージを閉じた時、どう思いますか?
まただな、と思う
まためんどくさい、が出てきた、ということですね?
そうだと思います
なぜめんどくさいと思うと思いますか?
・・・ムダだったな、と思うと、何ともいえない気持ちになるから
どういう気持ちになりますか?
嫌な感じ
「嫌だ」が現わす感情
嫌だな、が出てきました。
この「嫌だ」という思いもみなさん良く感じていると思います。
めんどくさい、を解消するためのヒアリングなのですが、嫌な気持ちになるJさんの無意識領域に眠っている感情を探っています。
嫌だな、という表現の奥には、ある感情が眠っていますが、それはJさんは自分ではこの時点では分かりません。
何かの感情があるけど、その感情を感じるのことに無意識に抵抗して「嫌だ」と言う表現になっています。
この後のヒアリングで、その感情は、Jさんが幼少期に体験した時に感じた感情と繋がっていることが分かりました。
感情は無意識領域でフラッシュバックしている
ヒアリングしながら無意識領域を見ていくと、Jさんの幼少期の体験での中で一生懸命やったことが周りに認められずに、「やってもムダだった」と強く感じて悲しい思いをしている姿が見えました。
幼少期の出来事を思い出し、その時に感じた思いが今に繋がっていることを説明すると、昔感じた感情のフラッシュバックが返信できない、に繋がっていることをJさんも理解されました。
「他にも、どうせやってもムダ、と思うことが結構あったのは昔のこの時の思いが繋がってるってこと?」と驚いていましたが、フラッシュバックしていた感情を浄化して変化を感じてもらうと、Jさんはさらに驚きました。
返信できない、がなくなった現実と未来
返信できない、から辿り着いた感情を浄化すると、すぐに変化が出ました。
メッセージが来ていたのに1度も返信できなかったJさんは、その場でスマホを見て「あ、またメッセージ来てる」と言い、メッセージをを開けて「今返信してみても良いですか?」と、返信したのです!
この変化には私も笑ってしまったくらい驚きましたが、Jさんは返信した後、「なんで今まで返信できなかったのか分からない」と笑って言いました。
これからどうしていきたいかを聞くと、「自分が思ったことを伝えれば良いんだと思えるようになっているから、自分からもメッセージを送ってみようと思う」という未来が見えました。
感情を浄化すると、出来ないと思っていたことが出来るようになります。
ちなみに幼少期に体験した時に感じた「どうせやってもムダ」という思いもなくなっていました。
「アプリでまずは5人とアポ取って」という恋愛講師の言う事を実践しようとしましたが、無意識に感じていた幼少期の心に傷がついたインナーチャイルドが原因となって、どうしても返信することが出来なかったのが、今回のJさんはたったの15分で返信出来るように変わりました。