私はこれまで多くのクライアントさんのセッションを行ってきましたが、その中でもこの方のケースはとても強く印象残っているマインドブロックの1つです。この方は「家族は誰も感じていないのに、自分だけ洗濯機の排水溝の臭いが気になって仕方ない」と悩んでいました。
五感からくる不快感も、実は「ブロック」として現れることがあります。今回はこのクライアントさんのブロックの原因と、それを解放した後の変化についてお伝えします。
嗅覚が鋭い40代女性の悩み
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この女性は40代の専業主婦で、子供の頃から嗅覚が非常に敏感でした。家族と一軒家で暮らし、日常的に部屋を清潔に保つことが当たり前。ところが、生活の中で唯一のストレスといえるのが「洗濯機の排水溝の臭い」でした。
何を試しても臭いは消えず、家族に聞くと「そんな臭いしないよ」と言われてしまう。洗面台に消毒剤を流しても完全に消えることはなく、すぐにまた臭いがする。業者を呼んで見てもらっても、 「とても綺麗で、臭いはしません」と言われ、ますます「なんで私だけが感じてるの?」と不安と不快感が膨れ上がっていました。
そんな時に、私のセッションを紹介され、半信半疑ながらも受けてくださいました。
7歳の頃の記憶とブロックの原因
セッションを進める中で、7歳の頃の感情が強く残っていることがわかりました。そこで、当時の記憶を思い出してもらうと、すぐに以下のことを思い出しました。
・隣の家が乳牛を飼っていて、よく牛を見に遊びに行っていた。
・牛は可愛かったけれど、堆肥の臭いがとても嫌だった。
・隣の家のおじさんが、なぜか気持ち悪いと感じていた。
特に、おじさんに対して「気持ち悪い」と思っていた理由を深掘りすると、「子供だった自分を色眼鏡で見ているような気がして怖かった」とのこと。そして、「牛乳が嫌いなのに、おじさんに勧められると断れなかった」ことも思い出しました。
ここで、さらに掘り下げると「なぜ牛乳が嫌いだったのか?」という疑問が浮かび、質問しましたが、やはり「どうしてか分からないけど牛乳を飲むとお腹を必ず壊していた」とのこと。おじさんへの思いが原因なのかと思いきや、そうではない、と潜在意識から答えが来ましたので、そこから過去生を探ることになりました。
過去生での出来事:1300年代の朝鮮
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映像として見えてきたのは、1300年代の朝鮮。クライアントさんは当時20代の女性で、家族を支えるために人が嫌がる仕事をせざるを得ない状況でした。その仕事とは「家畜の世話」でした。特に、糞尿の処理が日課で、毎日強い不快な臭いに耐えながら働いていました。そしてどんどんその臭いが身体に染みつき、家族からも距離を置かれるようになり、恋愛もできず、孤独を感じていた状況が見えました。
この過去生の記憶が、今世での「臭いへの敏感さ」と、ここで気づいた「家族や他人との距離感」にも影響を与えていたのです。
家族や周りの人との距離感
見えた過去生をお伝えしているうちに、クライアントさんも7歳当時のことを色々思い出されました。
・隣の家の方から流れてくる堆肥の臭いが嫌で、洗濯物に臭いが着かないか心配していた。
・同級生に酪農家の友達がいて、その子はいつも牛の臭いがしていてあまり好きじゃなかった。
などです。
これらを話して頂いて、さらにブロックを見つけていきます。
同級生に対しての思いと、洗濯物に臭いが着くのではないか、と思っていたことは関連していて、共に「自分が臭いと思われたら嫌だ」に繋がっています。
本当の根本の原因としては、過去生で見えた映像から孤独を感じ、恋愛出来なかった事、家族からも遠目で見られていたことにあるのですが、それについても今世の恋愛、家族関係に関連している、とクライアントさんも気付かれました。
自分に選択肢はなく、全てにおいて受け身だったかもしれない…ということも言っていました。恋愛結婚ではなかったし、子供からも嫌われているんじゃないか、とどこかで思っていた気がする、とも感じていたそうです。
周りからの目を気にするような、他人軸になっていたということですね。
今までは、関わる全ての人に対して、踏み入らないようにしたり、踏み入れられないように一定の距離感を取っていたのかもしれない、とおっしゃいました。
ブロック解放後の驚く変化
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上記の過去生の感情をどんどん浄化していきました。数としては1つや2つではなかったのですが、深いところを感じられる方でしたので、ご自身で腑に落とされて、私からの言葉もどんどん吸収しているのが分かりました。
そしてクライアントさんは、驚くべき変化を感じることになりました。
「とにかくスッキリしました!今いる部屋の匂いが、今までと違っている気がする…」
さらに、通話でのセッションなので、ブロックを外した後に洗濯機の場所に移動して排水溝の臭いを確認してもらうと、「え!全く臭わない!パイプスルーを何日か前にしたけど、その臭いもしない!なんで!?」と驚いていました。
もともと嗅覚が鋭かったため、他の人が感じないような臭いを感じると色々なネガティブな思いが湧き上がっていたのですが、今回ブロックを浄化したことで臭いから感じるネガティブな思いがなくなっているので臭いが気にならなくなったのと、臭いを受け入れられるようになった、この両方の変化があったと思います。
そして、7歳の頃を思い出したときに出てきた、「隣のおじさんに対しては今どう思うか」を聞くと、「気持ち悪いとか思わない、ただ優しいおじさんだった」と、感じ方が変わっていました。
家族との距離感にも変化が
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さらに、家族との関係性にも変化がありました。「ずっと『家族から一線を引かれている』と感じていたけれど、実は「自分の方が一線を引いていた」ことに気づきました」とおっしゃっていました。
特に子供から「避けられてるかも」といつも思っていた気がしていたのが、子供との間にあった見えない壁が取り払われた感覚がある、ということもおっしゃっていました。
数日後、「今までと感じる匂いが違っていることに驚いています。確かに嫌な臭いがあっても、それを受け入れられるようになりました。外の空気や食べ物の香りも変わった気がします」と改めて嬉しい報告もいただきました。
そして、子供の頃からなぜか毛嫌いしていた牛乳も、飲んでみようかな、と思えるようになったそうです。
過去生が今世に影響すること
このセッションをする前に、実は私自身も同じブロックを経験していました。今回のクライアントさんと同じように、洗濯機の排水溝の臭いが気になって仕方がなかった時期がありました。しかも、引っ越す前と新居と、2回同じことが繰り返されていました。
しかし、ブロックを外したことで、その悩みは嘘のように解消されています。根本にあったのはやはり過去生で起こった出来事からの感情でした。
ブロックがあることで、嗅覚や味覚が本来の感覚を遮断してしまうことがあります。その原因は、過去生や幼少期の体験に深く結びついていることが多いのです。
五感が鋭く敏感な方ほど、うまくいかないことがあると、その原因を探っていくと過去生に辿り着くことがあります。過去生を浄化することで、現実がクリアになり、真実をより鮮明に感じられるようになります。
もし、同じような悩みを抱えているなら、それは「過去からのメッセージ」かもしれません。あなたの本来の感覚を取り戻すために、過去生の浄化を試してみてはいかがでしょうか?
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