2025年7月7日、天王星がついに牡牛座を抜けて双子座に入りました(※一時的な逆行を除く)。
この移動は、単なる「星が移動する」というだけでなく、私たち一人ひとりの“価値観”や“意識の土台”に変化の風を吹き込む出来事です。
天王星が星座を移動したのは約7年ぶりのこと。今回は、私自身の実体験も交えながら、
「天王星とはどんな星なのか」、ひとつ前の「牡牛座時代に起こったこと」「これから双子座で何が変わっていくのか」について、お伝えしようと思います。
天王星とは ― 「変化と自由」のトリガーを持つ星

天王星は、冥王星・、海王星と共に、時代に影響を及ぼすトランスサタニアンの星です。昨年11月に冥王星が水瓶座に、今年3月には海王星が牡羊座に、そして天王星が双子座に移動し、時代と社会に大きな風を吹かせる流れに勢いが増していくタイミングとなりました。
天王星は、占星術において「改革」「自由」「予測不能」「目覚め」「テクノロジー」などを象徴する天体です。
社会や個人に「これまでとは違う風」を吹き込み、固定化された価値観を揺さぶり、次のステージへと押し出す力を持っています。
そして、12星座を一周するのに84年かけるので、ゆっくりと進行しながらも、ある瞬間には雷のような衝撃や転機として一人一人に必要な出来事を起こす事があります。「これで良い」という、それまでの延長線上では説明できない、予測不能の出来事が起こるのも、天王星の持つ特徴です。
自分の星座に天王星が入ってきたタイミングで、人生が大きく変わる、という人がとても多いのも頷けます。
天王星牡牛座時代に起きた社会的な変化

牡牛座のキーワードである「安定」「豊かさ」は、天王星によって大きく揺さぶられました。
かつての「正社員・年功序列・マイホーム・結婚=安定」という価値観が崩れ、スモールビジネス・副業・非婚・自由な家族形態など、コロナがきっかけになった人も多いのではないかと思いますが、「自分にとっての豊かさとは何か?」を見直す動きが加速しました。
牡牛座時代に起こったいくつかの社会的な変化を挙げてみます。
キャッシュレス社会への急加速
牡牛座=「現金・モノとしての価値」への執着に、天王星が「デジタル化・非接触・分散化」の風を吹き込み、日本でもQR決済、電子マネー、タッチ決済が急拡大。
現金主義が根強かった国でも、コロナ禍をきっかけに急速に転換しました。
仮想通貨・NFT・Web3の普及
天王星=テクノロジーの象徴、牡牛座=お金・所有。
この組み合わせはまさに「お金の形そのものが変わる」を表し、ビットコイン、イーサリアムなどの仮想通貨市場が爆発的に広まりました。
NFT(非代替性トークン)やメタバース空間での“デジタル所有”も大きなトピックに。
住まい・所有への価値観の変化
「マイホーム神話の崩壊」「シェアハウス・ミニマリズム・多拠点生活」など、“所有すること=安心”という価値観が揺らぎ、「必要な分だけ、必要な時に」持つという柔軟なライフスタイルが浸透。
五感と身体への意識の拡張
牡牛座が支配する“感覚・身体・自然”への目覚めも進行。
オーガニック食品やヴィーガン市場の拡大、ジェンダーと身体の自由(脱毛・整形・中性化)、ヨガ・瞑想・ボディワークの一般化など、「身体感覚の目覚め」と「自分の感覚を信じる文化」が広がりました。
私が体験した「天王星牡牛座時代」(2018年~逆行含め2026年)

私は、月星座が牡牛座25度、太陽星座が双子座0度で生まれていることにより、牡牛座の要素もかなり持ち合わせていると自覚しています。ちょうど牡牛座と双子座のはざまに生まれたので、占いによっては私の誕生日は牡牛座になっていたり双子座になっていたりで、20歳くらいまでは雑誌の裏にある占いは「牡牛座」もしくは「牡牛座と双子座」両方を見ていました。
そして、直近の約7年間、天王星が牡牛座を通過していた間に、私は人生の土台そのものがガラリと書き換えられるような出来事をいくつも経験しました。
2019年 会社勤めから「潜在意識」をきっかけに精神世界へ仕事の転向(潜在意識とか神様とか、興味ない、と思い込んでいた)
2019年 ツインレイとの出会い(この年でこんな存在の人に出会うなんて有り得ない、と思い込んでいた)
2021年 離婚(離婚なんて絶対してはいけない、と思い込んでいた)
2021年、2022年、2024年 3度の引っ越し(引っ越しなんてお金かかるしめんどくさい、と思い込んでいた)
どれもが、それまで考えていた予定、予想の通りではなくなりました。これらは正に予測不可能な出来事でした。
最後は自分で選択した出来事ですが、私の感覚としては「そうし向けられた」という感覚でこれらの流れになりました。
2022年の引っ越しは、外部からの押し出し作戦のようなことが起こったことがきっかけになりました。
でも、ふり返ってみると、それらの一つひとつが「魂レベルでの自分」に近づくための大きなシフトだったと今は腑に落ちています。離婚でさえ、元旦那さんの魂が求める彼自身の幸せのためでもあった、とだいぶ後になってから気づかされました。
私にとって、双子座牡牛座時代のテーマは「潜在意識・内面の変容」でしたので、正にその通り、それまでの常識が削ぎ落され、不要な思い込みを手放す出来事が起こった7年間でした。
牡牛座は「所有・安心・五感・地に足のついた現実」がテーマの星座。
そこに天王星という“変革のトリガー”が入ったことで、私の「これまで信じていた安定」は解体され、代わりに“もっと本質的な安心”や“内なる価値観”に目覚めるプロセスが始まりました。月星座が牡牛座の私にも大きな影響を与えてくれた7年間でした。
この7年以上の変化があるとは今は思えないのですが、それでも天王星は、魂が約束している今世の目的、使命に向けて動かすでしょう。それが楽しみに思えています。私の場合は変化に恐れを感じればマインドブロックを外せば、大きな衝撃は受けません。ただ、天王星の威力をまだ知らないかもしれないので、それもまた楽しみでもあります。
天王星は、今までの常識、勝手な思い込みや概念の解体を助けてくれる星と言えるでしょう。
天王星がもたらす変革とは?
天王星の働きはシンプルに言えば、「あなた、本当にそれでいいの?」と、魂に揺さぶりをかける役割と言えます。
「こうしていれば安心」
「これが常識だから正しい」
「こうすべきだと思ってた」
「周りがこうしているから自分も」
これらの無意識の枠やそれまで信じていた常識や過去のパターンを、思いがけない方法で壊してきます。
でもそれは、破壊ではなく解放。魂の光はそっちじゃなくてあっちでしょ、というような方向転換を促してくれて、言い方を変えると、「自分では気づけなかった事に気づかせるために背中を押してくれる」と言えるでしょう。
特に太陽星座を天王星が通過する時期(逆行も含む)は、「変わらざるを得ない状況」が訪れたり、「自分でも信じられない決断」を下すようなことが起こりやすいのです。
そのタイミングでは、「なんでこんなことが起こるの?」とか、「ほんとに困るんだけど」のように感じるような出来事が起こるかもしれません。しかしそれは、変わらざるを得ないタイミングで起こりますので、結果的には「動いて良かったでしょ?」のように後になってから納得させられるような出来事のはずです。
「そうせざるを得なくなる、抗えない」と表現した占星術の先生がいらっしゃいますが、その先生は牡牛座で、2018年から急に人生が180度変わったほどの出来事があったそうです。
天王星双子座時代には何が起こる?

2025年7月、天王星は双子座に入りました(※2026年にかけて逆行→再順行のプロセスあり)。
ここから逆行を終える2026年から2033年ごろにかけて、天王星は本格的に双子座のエリアを移動していきます。
双子座のキーワードは:
情報・言語・コミュニケーション・思考・学び・知性・SNS・ネットワーク・モビリティ・
好奇心・変化への柔軟さ など。
つまり、これからの7年間は、言葉・情報・知性・人とのつながり方・思考の仕方そのものが根本から変わるということ。
AI、分散型ネットワーク、情報の非中央集権化、教育の個別最適化、リアルとバーチャルの境界の消失――
こうした大きな社会変化も、天王星双子座時代の影響とリンクしていくでしょう。
これまで、たくさんの情報に振り回されていた人が、情報を発信する側になり、それを「どう伝えていくか」がテーマになる人が多いでしょう。
AI、ネットワークを使いこなせる人が、これからの時代を先導していくことになるでしょう。
双子座にとって、魂のスイッチが入る時
双子座の本質は、「軽やかに世界を渡る」知性と感性。
だからこそ、これからの7年間は、過去のように“耐えて頑張る”のではなく、「もっと柔らかく、変化を遊ぶ」ような姿勢で進んでいくことが必要になると感じています。
私自身は、牡牛座時代の7年間で場所移動を含めさんざん変化してきましたので、今現在、大きな変化は感じていません。
昨年起こった、「引っ越し、箱根」というメッセージを受け取った翌日に今の部屋の契約申し込みをしたという出来事のようなことが、いわゆる天王星の起こす変化に値するのかな、と感じています。
あの時は、メッセージを受け取ってすぐにネットで「箱根 賃貸 ペット可」で検索して出てきたのが、今の部屋と当時空いていた隣の部屋のみでしたので、見た瞬間「ああ、ここに引っ越すんだな」と2分後には決めていました。
そして翌日に部屋の内覧に申し込みしましたが、マインドブロックは相当出ました。まさか、1度しか行ったことがないのに箱根???ほんとに??私生きていける?のような疑問符が何度も浮かんできました。
不動産会社でブロックを外しながらなんとか申込書を書いたことを思い出します。
これは天王星牡牛座時代ラスト1年で起こった出来事で、双子座時代に入る1年前に場所移動を「させられた」感覚でした。
12星座別、天王星双子座時代のテーマ
ここからは、12星座別の天王星双子座時代に学びが起こる主なテーマをお伝えします。
牡羊座(3ハウス:学び・情報・知的好奇心)
学び直しや資格取得に追い風。短期語学留学や副業的な仕事スタイルへシフトする人も。
SNS発信・ライター・講師業など、“言葉を使う仕事”が広がる可能性。
ご近所・兄弟姉妹などの近い関係性に変化が。突然の再会、古い縁の復活などがありそう。
思考と感情を揺さぶられるような出来事が起こりそう。
牡牛座(2ハウス:お金・才能・所有)
お金の稼ぎ方・価値観が刷新される。古いやり方が合わなくなり、副収入や投資を始める人も。
自分の才能や特技を見直すことで、新しい収入源に気づくことも。古いやり方から「今の社会に合った自分の価値」を見出せるかが大切。
「これだけは手放せない」と思っていたものを手放す転機。
双子座(1ハウス:自分・人生全体・人生の刷新期)
アイデンティティの再構築。自分らしさの限界を越える流れが。見た目・肩書・言葉・発信・キャラクター・生き方・付き合う人ががらりと変わる時期。
内側から突き上げてくるような衝動によって動き出す。
「別人みたい」と言われるほどの変化を遂げる。仕事も恋愛も“これまでと真逆の選択”をすることも。
無理して人に合わせる生き方から、自分軸へ移行する流れ。未来を「根底」から創ることに。
蟹座(12ハウス:潜在意識・内面の変容)
自分では気づかない価値観の偏りが表面化しやすくなる。
過去の痛みや執着から解放される流れ。直感、霊的な感受性が精神世界への関心を高めることに。スピリチュアル・瞑想・心理学的な学びなどに関心が。
これまで抑えていた才能や感性が開花しやすい。孤独を感じることも、静けさの中での魂のリセット作業。
無意識の中にある“変わりたくない自分”と向き合うことがテーマ。
獅子座(11ハウス:仲間・人間関係の革命・未来ビジョン)
今までのコミュニティから離れ、新しい人脈・コミュニティとの出会いが増える。SNSやオンラインで発信者側になり、そこから人脈に繋がる。
リアルな友人より、価値観で繋がる「未来の同志」との絆が深まる。そこから未来に向けた新しい目標・理想が生まれる。
古い交友関係や依存的な仲間からの卒業。「新しい世界観」を持つ人が、進化していくカギ。
乙女座(10ハウス:社会的地位・キャリア)
仕事や肩書が大きく変わる可能性。転職、異動、フリーランスへ転向、天職的なものが見つかる人も。テクノロジー、情報に強い特性を活かし、AIやオンラインでの仕事にシフトチェンジすることも。
古いやり方にしがみつくと、変化の波に翻弄される。
目指す方向が変わり「人からどう見られるか」を手放す転換期。
天秤座(9ハウス:海外・哲学・精神性)
世界観や信じてきた価値観が一新される。法律・教育・出版・宗教・スピリチュアル・哲学的な関心が高まる。これらへの考え方が根こそぎ変わるような出来事があるかも。
海外とのご縁、国際的な活動、語学、専門分野の探求への意欲が高まる人も。
今まで信じてきた常識から、新しい世界観に目覚める可能性。思考の枠を超える。
自分の考えを「言語化し、伝える力」を伸ばしやすい流れが。
蠍座(8ハウス:深い絆・精神的変容・お金の共同運用)
恋愛やビジネスにおいて、依存関係を脱却する流れ。「自立」と「依存」の境界線が揺さぶられる。
結婚・離婚・ビジネス・パートナーシップ・相続・投資などで、これまでのやり方が通用しなくなる可能性。心理的なデトックスが起きやすい。執着していたものからの解放がテーマ。愛、財産をめぐることで心の闇が露呈することも。
軽やかな信頼関係が育まれるためにも、無意識の恐れやコントロール欲を手放すチャンス。
射手座(7ハウス:パートナー・人間関係・結婚・契約)
1対1の関係性に突然の変化が起きやすい。電撃的な出会い、別れなど、結婚・離婚・ビジネスパートナーにおける想定外の展開に揺さぶられることも。
「自由な関係性」がテーマ。相手に合わせすぎず自分らしさを尊重しながら繋がることがテーマ。常に変化し続ける関係性に未来の光が。
対人関係を通じて“本当の自分”を学ぶ8年間。一見波乱含みでも、自立と信頼を育てる流れ。
山羊座(6ハウス:働き方・ルーティン・健康)
働き方や日常の習慣が変化していきそう。リモートワーク、自由な勤務体系への移行も。
健康・食生活・心身のメンテナンスへの意識が高まる。「毎日の過ごし方」が根本から変わっていく流れに。仕事内容、職場環境、仕事のスタイルが一変する可能性が。AIやテクノロジーによって、仕事の仕組み自体が変わることで自分も適応していく。
効率よりも柔軟性と変化に対する対応力が求められる。過去の安定志向や義務から自由になる選択を。
水瓶座(5ハウス:創造性・恋愛・子供・自己表現)
恋愛観・子育て・自己表現が刷新されるタイミング。恋愛では自由と刺激を求める気持ちが高まる。「恋愛はこうあるべき」という古い固定観念を壊し、新しい愛の形を模索する8年。
やりたいこと、創りたいことが本気で「楽しい」と思え、それが仕事になる人も。
直感や創造性を信じて、周りの視線を気にせず、自分を堂々と出していく期間。
魚座(4ハウス:家庭・居場所・心の土台)
住まい・家族関係・心の拠り所が変化。引っ越しや家庭内の再構築もあり得ます。
自分にとって“安心”とは何かを再定義するタイミング。新しいライフスタイルや生き方のベースを作り直す流れが起こる。過去の家族的なしがらみを手放す事で心が自由になり、より軽やかに。
古い価値観を脱ぎ捨て、もっと自由で軽やかな「居場所」づくりへ。
まとめ 変化に対する軽やかな許可を出すとき

天王星双子座時代は、「変わること」ではなく「変わっても大丈夫だと信じること」が何よりも大切です。
特に、これまで重く感じていた選択や関係性を軽やかに手放す勇気が、新たな自由と豊かさへの入り口になるでしょう。
「変わっていい」
「考えが変わっても、それは逃げではない」
「やり方を変えることが、未来を創る」
そんなふうに、自分に優しく柔軟な視点を持って、この“風の時代のアップデート”を迎えていくと、自分のやりたいことを誰に遠慮することなくやっていけるようになると思います。
変化に怖さを感じたり、なにが起こるか分からない、という恐怖を感じる場合、ブロックとして外していくと、「未来が楽しみ」というようにマインドが変わります。マインドが変われば、何か出来事が起こっても、「あ、引っ越しするのね」くらいに軽く捉えられるようになります。
私が今感じるのは、どの部分に変革が起こるかは人それぞれですが、自分が「苦手」とか「嫌だな」と思う分野に焦点が当てられると思います。苦手だから、嫌だから、それをさせられたら嫌なわけです。それを天王星は無理やりにでもやらせる、のような厳しい変化を感じる人もいるかもしれません。
でも記事に書いたように、本来自分の望む変化を自力では出来ないから天王星が手伝ってくれる、と思えば、とてもありがたい星なのです。
