Youtube配信者へのコメントから考える、視聴者の優越感

YouTubeやSNSのコメントを見て、もや~っとしたことはありませんか?
動画や投稿を観て、自分の思いを文字にして残す。それがコメントです。
先日、私が観ていたYouTubeチャンネルで、配信者がリスナーのコメントに反応する場面がありました。
今回は、コメントを書いた側の無意識領域からの観点から、リスナーのマインドブロックを読み解いてみます。

目次

〇〇した方が良いですよ

2人組の芸人さんのYoutube動画を見ていると、配信の初めに、こんなやり取りがありました。

配信中にペットボトルで水を飲んでた時に、それを見た視聴者さんからコメント来たんですよ~。
「配信中はコップに注いでストローで飲んだ方が良い」って。

「その方が上品ですよ」
ってのも書いてありましたよ。

でもね、楽な方でそのまま行きます。
忠告ありがとうございます。

と笑ってトークを始めました。

SNSにコメントする意味、意図

皆さんはどう思われるか人それぞれ違うので、どういう意見を持ってもかまわないし、コメントは、配信者の何かの気づきに繋がるとも言えます。
他のビジネス系のYoutuberさんのチャンネル、経済や金融のチャンネルを見ていても、コメントに「〇〇した方が良いですよ」とか、「もっと静かなところでやった方が良い」というコメントは、配信者側は受け取り、今後参考にして、チャンネルを改善していくヒントになるかもしれません。
ただ、リスナーのコメントには、頭から否定するものも最近は増えてるな~、と感じています。なんなら、普段のストレスをただぶつける場所、のような人もいるかもしれません。金融系の動画に、「こんな人出さないで欲しい」というコメントも見たことがあります。
風の時代に移行し、思い通りにならない事への怒りが噴出しているリスナーが多くなっていて、表に出てきていて、顔を見られないSNSへのコメントとして書いていることもあるかもしれません。

「配信中は水はコップに注いでストローで飲んだ方が良い」「その方が上品」と言ったリスナーの無意識領域を紐解いていくと・・・

無意識の欲求とアドバイスのギャップ

誰でも、〇〇した方が良い、と思ったり人に言ったりしたことがあると思います。
そういう時は、良かれと思って「こうした方が良い」と、相手にアドバイスをしている体になっていると思います。
しかし、ほとんどの場合は、「自分の気持ちが良くなるように、相手にこうして欲しい」という無意識領域にある思いが現れていての言葉なのです。相手に変わって欲しい、と求めているということですよね。
見たり聞いたりしていて少しでも不快だな、と思うと、自分に根付いている価値基準が瞬時に判断し、「快適か快適じゃないか」、を感じているんですよね。不快だ、と判断した場合、快適になるようにどうしたら良いか、それは相手に変わってもらう事、に変換されます。
変換されると、自分が快適を感じるために相手に変わってもらうように行動を起こし、それが今回はYoutuberへのコメントを書く、と体が動くということです。
もっと言い換えると、「自分の都合の良いように相手に動いて欲しい」という、普段は思ってもいないようなことが、無意識領域から出てきている言葉の場合がほとんどです。

自分の快適のために相手を動かせたら

相手を自分の思い通りに動かしたいなんて普段は思ってもいないので、あくまでも良かれと思ってのアドバイスと本人は思っています。
今回の例で話すと、いくつかの意図はあると思いますが、その一つには、「コメントしたことがYoutuberに伝わって、ストローで水を飲んでくれたらまた快適に見れる」となり、リスナーの思い通りになった、ということになります。
その時目的を達成した達成感を感じ、更に奥に「優越感」を感じているのです。
優越感を感じたいからこのコメントをした、というのも見えてきます。無意識に、「自分すごい!」と感じたいという現れの言葉としてコメントした、という流れが見えます。
そして、優越感を感じたいということは、劣等感も強く持っているということが見えます。誰かと比較して、とか比較されて、物事に優劣をつける癖のようなものが根付いているのも分かります。

人は自分の決めた「快適」の中で生きたい

今回コメントしたリスナーは、他に見ているYoutubeなどがあれば、そこでも同じようなコメントをしていると思います。良かれと思って、のつもりのアドバイスをしているかもしれません。
もしどこかで拾ってくれて配信者側が動いたとしたら、リスナーは優越感に浸る事が出来るので、もしかしたらそうなるまで良かれと思ってのコメントとして書き続けるかもしれませんね。
配信者に反応されない場合は、そのチャンネルから離れるかもしれません。自分が望む快適をくれない人たちではないからですね。自分の快適ではないと思うチャンネルは見ないようになります。それでも見たい!と思った時に、今回挙げたような〇〇の方が良いですよ、などのアドバイスのコメントを書く流れになりますね。
でもそれでも反応されなければ、不快でしかなくなるので、自分の思い通りになった時に感じる優越感を感じるために他のYoutuberの動画にコメントする、のような感じでしょうか。

人は誰でも優越感を感じたい

優越感を持たない人はいません。誰でも、「自分すごい!」と感じたい思いがあります。
なので、この感情に気づいてマインドブロックを外せば、自分の価値観を相手に押し付けることもなくなる訳です。
自分の思う通りに、「周りが変わって欲しい」、と思っていることにまず気づくことからスタートですね。優越感を持っていると、達成されなかった時に結構キツイんです。無意識領域にある優越感が、それを感じるために現象を引き寄せるので、優越感を感じられるまで、今回のコメントのような小さなことでも行動に移します
「自分すごい」と感じるのが優越感なので、自分を認めてくれない、という場面に直面し続けます。
優越感を追いかけてる、みたいな感じでしょうか。
辛い気持ちを感じている人は、周りを変えるのではなく、「自分が変わる」しかないことを知って頂きたいです。
もっと奥深いところを話すと、今回の視聴者の優越感は、コメントされた配信者にもあり、それを見せられている、ということになります。とても深い深いところで繋がっているエネルギーがこのコメントを引き寄せた、ということにもなるんですよね。

もう1つの、「その方が上品」については、次の記事に書く事にします。

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