喫煙可の喫茶浅乃(あさの)in 箱根湯本

箱根湯本駅を1号線に沿って繁華街の坂を坂を5分ほど歩いた右手に、喫茶浅乃さんがあります。
このお店は、移住してくる前からなぜか気になっていたお店でした。なぜ気になっていたのか、最後に分かりました。

目次

箱根の人生の大先輩

お店に入ると、先客が2組。
「空いてる席どこでもどうぞ~」と細々とした声が聞こえてきて、窓際の席に座りました。
お店の奥を見ると、3人の人生の大先輩のお姉さまがそれぞれの仕事をされていました。「はいどうぞ~」とメニューを持ってきていただいた方も、70歳くらいかな、と思う優しい声のお姉さまでした。いきなり癒されました。

メニューはこれでもかという数

お昼を過ぎた時間でしたが、全てのメニューを作って頂けるとのこと、浅乃さんに入る前に死にそうになるほど坂道を歩き回っていたので、一体何を選ぶのか自分でも分からなかったのですが・・・
メニューの数は多すぎると感じるほど目移りしました。疲労困憊だったこともあり、あまり空腹は感じていないけど、何か食べたい・・
ハンバーグが人気とのことでしたが、私が注文したのは、「ホットケーキ」と「水出しアイスコーヒー」。
ハンバーグでもなくパスタでもなくカレーでもなく、ホットケーキ(笑)。糖が足りていなかったのでしょう。

いまが出発点

待っている間に少しお店を見渡すと、志茂田景樹さんの言葉が書かれたお皿が目に入りました。

この言葉が、グッと心に刺さりました。
この日は移住してきてちょうど1週間経った頃で、これからどんな環境で、どんな生活になるのか、どんな人との出会いがあるのかな、と日々思いながら寝起きしていたので、志茂田さんの言葉が、「考える必要なし」というのを改めて教えていただいた気がしました。
今この時間が出発点であり、「一番若い」んですよね。勇気を頂けました。

箱根の温かさに感謝

ホットケーキが来るまでの15分ほどゆったり過ごしていた中で、お姉さま方が普段のお話、世間話をしているのが耳に入ってきました。ありきたりのお話です。でもしれが耳に心地よく、自然と笑顔になれる会話で、気持ち良いな~と感じます。
「当たり前が幸せ」とふと思い浮かびました。
先週まで大都会東京の真ん中で生きていた中では感じない感覚です。もちろん東京でも幸せは感じていましたが、人の温かさという点の違いなのか、心のゆとりというのか、お姉さまたちの会話が入ってくるだけで涙が出る感覚が、改めて感謝に変わりました。

箱根湯本唯一の喫煙可の喫茶

そんなことに思いを馳せていると、ホットケーキが来ました。

無条件に美味しかったです!水出しアイスコーヒーももちろん、糖が体にゆっくり染み渡り、体がこれを欲してたのが分かります。あっという間に一気に頂きました。

食べ終わってからもしばらくそこから離れることがなぜか出来なかった(疲れてるからとかではなく)ところを、重い腰を上げてお会計に奥に進むと、
「あ」と灰皿を見つけました。私は喫煙者なので、「タバコ吸えるんですね」とママさんに聞くと、「そうよ~、湯本でここだけよ」と教えてくれました。
「吸ってったら良いじゃない」と、もう食べ終わったのに喫煙を勧めてくれ、お会計を終わらせた後、カウンターすぐの席に座らせてもらい、タバコを吸わせて頂きながらみなさんと色々話をしました。

箱根の温泉の力

お店には4人の約80歳のお姉さまがいて、私もよ~とママさんが。とても80歳には見えず!3人ほどバイトのお姉さまがいて、お料理を作っているのも80歳のお姉さま。元気すぎる!私が80歳になったとき、きっとここまで元気で入られないような気がします。
秘訣を聞くと、私が行きたいと思っている日帰り温泉「弥坂湯」に毎日通ってるんだとか。仕事終わり、バスで帰る途中に温泉に寄って帰っているということで、中身も元気、肌も綺麗なのは、箱根の温泉の力も大きいだろうな、と思いました。
ちなみに弥坂湯さんは箱根町民は300円で入れ、60歳以上になると100円になるそう。町外の人は650円だったかな。

箱根に移住してきたというと、3人のお姉さまそれぞれが温かい笑顔で「そうなの!?」と言ってくれ、それぞれに喋り出しました(笑)
ここが良い、あそこが良い、どこに住んでるの?何してるの?など・・・なんとありがたい!!
名前の交換をして大爆笑でお店を出ました。とてもあったかい、実家に帰ってきたような、いや、実家よりも温かい(笑)と感じた浅乃さんです。
なぜ移住前から気になっていたのかがはっきり分かった時間を過ごしました。常連決定です!

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