想像を越えた坂の上に建つ阿弥陀寺 in 塔ノ沢

この日も、朝起きて「どこに行こう」と地図を見たときにまず目に入った「阿弥陀寺」に行くことにしました。
googleの地図の設定で高低差は出しておらず、いつもすごすぎる坂にぶち当たると「やられた」感を感じるのですが、箱根の山の麓に住み始めたということは毎日坂を登るのね、ということなので、あえて高低差を出さずに平坦の地図を表示しています。
しかしこの日訪れた「阿弥陀寺」は、超絶すごい坂でしたね(笑)

目次

早川のアオサギ

箱根湯本駅近くの早川を眺めると、アオサギが見送ってくれました。

箱根湯本駅を過ぎると坂の始まり

箱根湯本の駅を過ぎて右手に入ると、すぐこんな感じの坂に入ります。

この日は晴天だったので日傘を差しましたが、日陰に入ると爽やかで気持ちの良い風を感じながら歩きました。この頃はまだ余裕がありました(笑)

壁に生えている苔が涼しさを感じさせてくれました。

阿弥陀寺へ修行の始まり

まだ箱根湯本駅から10分も歩いてない辺りで息切れが始まりました・・
22分という表示が、「坂道歩く体で22分なのか平坦な道でなのか・・」など思いがよぎりましたが、歩けば着くよね、と切り換え、歩き続けます。

可愛らしい道祖神がいらっしゃいました。

阿弥陀寺入口

はぁ~、やっと着いた・・・と思うほど、この時点でくたくたです。今の令和の時代は車で行く場所でしょう。しかし免許がない私は歩くんです(笑)
余談になりますが、過去3回、車の免許を取ろうと思って実際に教習所に通う直前まで行ったこともありましたが、その直前で何かが起こり、結局取らずに今に至ります。これは、「取ってはいけない」「取らなくて良い」と受け取れ、それを受け入れています。
何とも風情のある風景です。お釈迦様が静かにお出迎えしてくれました。

阿弥陀寺入口からの急勾配

読んで字のごとく、急勾配でした。「山道を登る」です。小川が流れていて、流れる水音に疲れを癒してもらいながら登り続けます。

車は通れますが、すれ違うのは難しい幅です。もっと上に駐車場があるので、冬は凍結することを考えると、この坂は冬はちょっと・・・想像出来ないですね。

阿弥陀寺までの階段

いろは坂のようなくねくね曲がりくなった道を上がると、阿弥陀寺への階段が見えてきました。ここまででもう私は倒れそうなほどになっていました。何十年ぶりか分からないけど、膝に手を当ててぜーぜーするほどで。体力不足かな~、年か・・・?

階段の途中には石碑とお地蔵様がたくさんいらっしゃいました。「よく来たね」と言ってもらえました。

「あなたと共に悩み苦しみ
 あなたと共に喜び悲しみ
 あなたと共に生きる
 いのちあるかぎり」

阿弥陀寺

階段を上がり切ると正面に立派なお寺が見えました。歴史を感じますが、とても美しいお寺だと感じました。こちらに到着した時には、ふらふらしてしまっていて、熱中症なのか酸欠なのか過呼吸なのか、、、心拍数は300超くらいでしょう。まずはベンチでしばらく休ませて頂きました。

↓追記
「幕末を生きた悲劇のヒロイン、皇女和宮の位牌を祀る寺としても有名。2022年からは関東随一の椿寺を目指して「椿プロジェクト」を開始し、椿の苗木を植栽中。コンクールの優勝経験があり、琵琶のプロ奏者でもある住職による「琵琶説法」を聞くこともできる。」
小田原箱根ガイドマップから引用

中を覗いていると、ご住職が見つけて下さり、お寺の中のかんのんさまを見せてくださいました。ご住職とは済んでいるのがご近所というのが分かり、移住してきたと伝えると、にっこり笑いました。
ご住職の声に、魂が震えたのが分かり、自然と涙がこみ上げてきました。

↓108つの煩悩を、この道具の紐を引いて煩悩を落とすという言い伝えのある、日本に4つしかない道具だそうです。九州に2つ、関東に2つと仰っていました。引かせて頂きましたが、結構力を入れて引くと、ゴロゴロ、、と音がして、紐に着いた木の玉が転がる感じです。

私は幸せに過ごしているだろうか

お寺に入る時には気づきませんでしたが、帰る時にこの文字が目に入りました。お釈迦様に問いかけられているような、温かい温度を感じる言葉でした。

箱根の道路横にある道祖神や石碑、お寺や神社にある説明版など、改めて立ち止まって自分と向き合わされるような言葉によく出会います。普段考えなくて良いことばかり考えているな、と思い知らされる思いです。
本当に大切なことは何か、この地で知りなさい、と言われている気がしてなりません。神社もお寺も、道路も人も、皆から教えて頂いています。
こちらのご住職さんの顔を見た瞬間、涙が出てきてしまいました。こういう人、箱根では多いです。言語化うまくできないけど、過去生からのご縁としか・・・やはり今世もご縁があってこちらに呼んで頂いたのが分かります。
冬になる頃、雪が降る前にまた訪れようと思います。

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