梅毒の主な症状とトラウマの原因

梅毒は昔から代表的な性感染症として知られており、戦前では不治の病として恐れられていた性病です。
セックスをしてしばらく経った後にしこりや赤い発疹が現れたら、梅毒に感染している可能性を考えて頂くためにも、今回は近年感染者数が増加している梅毒についてお伝えします。

目次

梅毒の原因

梅毒トレポネーマという細菌に感染することで発症し、皮膚や粘膜から体内に侵入し数時間でリンパ節に達し、そこから血液を巡って全身に広がっていきます。
そのため、時間の経過と共に症状が全身に現れるようになります。
梅毒トレポネーマは温度や湿度の変化に弱いため、皮膚や粘膜などから離れると数時間で感染性を失い、死滅していきます。

梅毒の感染経路

感染者と皮膚や粘膜で接触することで細菌が侵入して感染していきますので、セックスやオーラルセックス、キスで感染することがあります。
また、梅毒に母体が感染していれば、胎児にも感染する可能性が高くなります。
このことを先天梅毒と呼び、早産や死産、奇形といったリスクがあります。

梅毒の潜伏期間と症状

梅毒の症状は、時間の経過と共に症状が全身に進行していきます。
一時的に症状が消える時期もあるので、治ったと勘違いされることもありますが、そこから症状が悪化して現れるようになります。
症状は感染から4期に分けて現れるようになっています。

第1期
梅毒は感染から3週間ほどの潜伏期間を経て症状が現れるようになり、最初の症状が現れる時期を第1期といいます。
この時期には、梅毒トレポネーマが侵入した箇所に初期硬結と呼ばれる非常に小さなしこりが現れます。
特徴は赤く腫れ、コリコリと硬いことが挙げられます。
太腿の付け根辺りのリンパ節が腫れることもありますが、痛みを感じないことが大半で、これらの症状は数週間で自然に消滅していくので症状に気付きにくいようです。

第2期
感染から3カ月ほどで現れる症状を第2期といい、バラ疹と呼ばれるピンク色の発疹が手のひらや足の裏、顔など全身に現れるようになります。
これは、体内の梅毒トレポネーマの感染が全身に広がっていることを表しています。
発疹に痛みや痒みはなく、喉が腫れるような場合もあります。
数週間で再び症状が消滅していきますが、治療しなければ体内には梅毒トレポネーマが潜伏した状態になります。

第3期
感染から3年ほど経つと症状が後期に入り、第3期と呼ばれる時期に入ります。
現在ではこの時期までに治療されることがほとんどですが、治療しなければ腫瘍が現れるようになります。
ゴム腫と呼ばれる腫瘍で、皮膚だけではなく骨や筋肉、内臓にまで広がります。

第4期
感染から10年以上経つと第4期といわれ、末期症状が現れるようになります。
梅毒トレポネーマに全身の臓器や神経が侵され、神経障害や脳梗塞、心不全など命に関わるような状態になることもあります。

梅毒の検査と診断

問診や視診で症状を確認し、血液検査を行います。
血液検査では、血中の抗体を確認することができます。
また、腫瘍などの症状がある場合には、患部より病変を採取して培養検査を行います。

梅毒の治療

ペニシリンという抗菌薬を用いて治療を行います。
ペニシリンアレルギーがある場合には別の抗生物質を用いて治療を行い、症状の状態によって治療の必要な期間は異なります。
ペニシリンを用いた治療を開始した24時間以内に発熱や頭痛などの症状が現れるようなことがありますが、これらは菌が破壊されている反応によるものです。
症状がひどい場合には対症療法を用いますが、一時的なものなので1日ほどで改善されていきます。

Wikipediaには症例写真が載っています↓

梅毒 – Wikipedia

性感染症 |厚生労働省 (mhlw.go.jp)

性病検査のタイミング

検査に適したタイミングは、セックスしてから2、3日後以降をおすすめします。
気になってしまい、何か違和感を感じるようになってすぐに検査を受けても、医療機関や検査内容にもよりますが、人によってはその時点では陽性反応が出ない場合があるようで、また数日後再度受診すると陽性反応が出たというご報告を頂いたことがあります。
最近では郵送での検査キットで検査が受けられるようになったり、オンラインクリニックで診察と薬の処方が受けられるようなので、お忙しい方は利用されると良いと思います。
即日結果が分かる病院では、当日薬を処方してもらえ、男性の場合は抗生物質ですぐに治る場合が多いようです。
個人的には、即日結果が分かり薬を処方してもらえる性病科や泌尿器科を探して行って頂くのが良いかと思います。

こちらの記事では、実際にクラミジアに感染した2名のコンサル生の体験談をお話ししています。

セックス後の性病への不安

セックス後に体に何らかの違和感が出始めた頃、得体の知れない不安に襲われたり、初めて症状が出た方は、パニックになったりショックを受ける方が多いのではないでしょうか。
今は膨大な量の情報が簡単に手に入る時代です。
不安を解消したいために、真実かどうかも分からないネット上の情報を見つけて、「ひどくなったらどうしよう」「こんな症状が出たら怖い」など、実際には起こっていないのに、未来を想像してネガティブな気分になっていらっしゃる方が多いと思います。

考えたくないし、湧き上がる不安は消えないし、現状から逃げたい!と思う方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、ここからは性病の初期症状を体験している頃に感じる不安について、どうして感じるのか、その仕組みなどをお話していきます。

トラウマとは

もう忘れたはず、と思っていても「忘れられていないこと」ってありませんか?
例えば、テレビを見ていてある人の顔を見た瞬間、過去に怒られる理由が見当たらないのに意味が分からず怒られ続けた嫌いな上司の顔と辛い出来事をふと思い出したり、好きな女性に告白したいと考え始めると、学生時代に好きな女の子にフラれた時のシーンを思い出して告白する気が無くなってしまう、などです。
これらの、忘れたはずなのにふと湧き上がる過去の嫌な記憶をトラウマと言います。

私たちは無意識領域と顕在的な思考の間では、嫌なことを忘れないとやってられない、生きていけない、辛い記憶を無かったことのようにどこかに追いやろうと、これらのトラウマを心の底に押し込めて蓋をするような動きが起こっています。
より良い人生にするために前に進みたいと望んだり目標を達成するためには、自分を守る意味でも「辛い記憶を封印したい」という思いが強く出ている時に起こるイメージです。
しかしトラウマは、どこかに追いやったつもりでも無意識領域にはしっかり残っています。
何かの拍子にふと浮かぶ嫌な記憶を感じた時の状態は、無意識領域に押し込めたはずのトラウマが無意識領域から顕在的なエリアに顔を出した状態です。

トラウマから解放されたい

トラウマを顕在的に認識してしまうと、辛い出来事の記憶を思い出し当時の思いとリンクしてしまって、もうあの時のように辛い思いをしたくない、と今度は無意識領域にある「何かの感情」を感じて行動に移せない状態になります。
そして、辛い思いから解放されたいという意識が働き、解放されるための出口を探します。
その行動の1つとして、「色々な情報を検索する」が挙げられます。
性病に感染しているかもしれない不安を抱えている時に自分の今の症状と違う内容が書かれている記事を探す行動は、「きっと性病ではない」「何かの間違い」「疲れてるだけだろう」と、顕在的に少しでも安心感を得たい思いから、無意識領域が頭に信号を送って体が起こす行動です。

なぜトラウマが消えないのか、それは記憶として残っている出来事や何か言われた時の「何かの感情」をどこかに仕舞いこんだり消したつもりでも、無意識領域のどこかに残っているからです。

セックスの後の違和感、初期症状が出た時に沸く不安には、「どんな病気なんだろう?」「ここからもっと痛みがひどくなるのかな?」「彼女に移してたとしたら浮気がバレる」などなど、人によって違います。
しかし唯一共通している事は、「ネガティブな結果を想像してぐるぐる考えてしまう」ということです。

トラウマが湧き上がる時の無意識領域

もう少し解説します。
セックスを良い気分で終えたのに、少し時間が経つと共に性病かもしれない不快な初期症状が出てくると、すぐにネットで検索し始めると思います。
そこで目にした具体的な症状の説明や症例写真などから、「こうなったらどうしよう・・・」「怖い・・・」という感覚になる方もいらっしゃるかもしれません。
その時感じた怖さや焦り、不安などは、自分が見たり聞いたりした情報と共に全て無意識領域に潜り込みます。
そしてそれらの無意識領域に届いた情報が、過去に体験したことのある押し込めたはずのトラウマに紐づいている「何かの感情」を引っ張り出し、無意識にネガティブな思考を湧き上がらせるイメージです。

感情が感情を引き寄せるので、不安を感じる場所にある「何かの感情」が過去のトラウマを思い出させる、という言い方も出来ます。
また別の言い方をするなら、不安を感じるためにネットで色々な情報を検索している、ということにもなります。
無意識領域から不安を引き出されてそのままにしているために、ネガティブな事ばかり考えてしまう日々を送らなければなりません。

セックスや性病のトラウマがなくなった未来

セックスに関するトラウマや、性病かもしれない状態で感じる不安は、解消することが出来ます。
ポジティブな言葉を何千回も繰り返し言うアファメーションではなく、短時間で解消出来る方法があります。
不安やトラウマからの「何かの感情」を解消出来たら、セックスしても性病になる必要もないし、性病かもしれない、と心配になってネットで情報を検索する無駄な時間を費やすことも無くなります。
そして、いつも安心して理想の女性とセックス出来るように変わっていきます。

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