性器ヘルペスの主な症状と性病のトラウマの原因

セックスからしばらく時間が経ち、「口に水ぶくれのようなものができた」「排尿する時に痛みがあるので確認したら、性器に水膨れがある」といった症状が出て、性病に感染しているかもしれない体の違和感や不安を感じ始めている方に向けて、今回はヘルペスの症状と、湧き上がる不安の原因を解説します。

目次

ヘルペスの原因

性器に症状が現れる場合には異変に気付きやすいものですが、唇周辺だとニキビや吹き出物と勘違いしてしまうことも少なくありません。
放っておくとウイルスが増殖してしまう恐れもあり、自身の体の他の部位や周囲の人に感染する可能性もあります。

ヘルペスが発症する原因は、単純ヘルペスウイルス(HSV)への感染です。
単純ヘルペスウイルスは8つの型がありますが、主に感染することが多いのは1型と2型です。
口唇ヘルペスやヘルペス性角膜炎は1型であることが多く、陰部ヘルペスなど性器への感染は2型であることが多いとされています。

ヘルペスは突然発症するように感じるかもしれませんが、子供時代に気付かぬ内にウイルス感染していることが多いものです。
ヘルペスウイルスに感染すると、ウイルスは体内の神経に潜伏します。
普段は症状が現れませんが、ストレスや疲労などで体の抵抗力が低下することきっかけにウイルスが再び活性化することで症状が現れるようになるのです。

ヘルペスの感染経路

ヘルペスウイルスの多くは唾液中に混入しているため、タオルやコップを共有することや、セックス、キスなどによっても感染します。
感染者のくしゃみや咳などの飛沫で感染することもあれば、ウイルスが付着した手指から接触感染することもあります。

性器に水疱が現れることがありますが、その水疱の中にはウイルスが存在します。
そのため、水疱を触れた手を介して他の部位へヘルペスが感染してしまう場合もあるので注意が必要です。
また、女性で性器にヘルペス症状がある場合、出産時に子供へ感染することもあります。

ヘルペスの潜伏期間

性器ヘルペスの潜伏期間は感染後数日から7日くらいの場合が多く、しかし感染者の免疫状態や他の要因によっても異なります。
一部の感染者では症状がほとんど現れないこともあり、無症状のまま他人に感染を広げる可能性があります。

ヘルペスの種類と主な症状

ヘルペスを発症した部分は、違和感やかゆみ、痛みと共に赤く腫れあがっていきます。
そこから数日後には水疱が出来た後、つぶれたり破れてただれてしまいます。
性器ヘルペスは再発感染が頻繁に起こる性感染症であり、初回感染と再発感染の潜伏期間が異なることがあります。

口唇ヘルペス>
口の周りや唇に発症するヘルペスで、部分的に赤く腫れたり、小さな水疱が現れたりします。
初めて発症した時は症状が強いことも多く、高熱や喉の痛み、リンパ節の腫れなどが発症することもあります。
再発することも多く、その場合には高熱などの症状は現れませんが、喉の痛みや水疱が発症します。

<性器ヘルペス>
男女ともに性器の周りに赤いブツブツや水疱が現れます。
初期症状では排尿時に強い痛みを伴ったり、発熱、太もものリンパ節に腫れが現れたりすることも多いです。
性器ヘルペスは再発率が高く、ストレスなどの体の抵抗力の低下だけではなくセックスなどの刺激でも再発します。
目に見える範囲だけではなく、性器の内側や直腸、子宮頚管にまで感染が広がることもあります。

女性のクライアント様がヘルペスが初めて性器に出た時の痛みについて、「陰部の皮膚がこすれたり排尿の時に焼け付く痛みを感じるために歩けず、水疱が現れてから4日後やっと病院に行けるくらいに痛みに慣れた」と話して下さいました。

ヘルペスの検査と診断

ヘルペスは特徴的な症状が現れることから視診によって皮膚の状態から判断出来ることが多くなっています。
しかし、判断が難しいような場合には患部の検体を採取して検査を行うこともあります。
その場合には、ヘルペスウイルスの有無を確認するのではなく、細胞の変化を確認することで診断します。
また、血液検査によってウイルスの感染を確認することもあります。

ヘルペスの治療

症状を抑えるため、症状や発症部位に応じて内服や外用薬の抗ウイルス薬を用いて治療します。
神経に潜伏しているヘルペスウイルスを除去することは出来ないため、完全に消滅される治療方法は存在していないようです。
初めて発症した際には再発よりも治療期間が長くなる傾向があります。

Wikipediaには症例写真が載っています↓

性器ヘルペス – Wikipedia

性病検査のタイミング

検査に適したタイミングは、セックスしてから2、3日後以降をおすすめします。
気になってしまい、何か違和感を感じるようになってすぐに検査を受けても、医療機関や検査内容にもよりますが、人によってはその時点では陽性反応が出ない場合があるようで、また数日後再度受診すると陽性反応が出たというご報告を頂いたことがあります。
最近では郵送での検査キットで検査が受けられるようになったり、オンラインクリニックで診察と薬の処方が受けられるようなので、お忙しい方は利用されると良いと思います。
即日結果が分かる病院では、当日薬を処方してもらえ、男性の場合は抗生物質ですぐに治る場合が多いようです。
個人的には、即日結果が分かり薬を処方してもらえる性病科や泌尿器科を探して行って頂くのが良いかと思います。

こちらの記事では、実際にクラミジアに感染した2名のコンサル生の体験談をお話ししています。

セックス後の性病への不安

セックス後に体に何らかの違和感が出始めた頃、得体の知れない不安に襲われたり、初めて症状が出た方は、パニックになったりショックを受ける方が多いのではないでしょうか。
今は膨大な量の情報が簡単に手に入る時代です。
不安を解消したいために、真実かどうかも分からないネット上の情報を見つけて、「ひどくなったらどうしよう」「こんな症状が出たら怖い」など、実際には起こっていないのに、未来を想像してネガティブな気分になっていらっしゃる方が多いと思います。

考えたくないし、湧き上がる不安は消えないし、現状から逃げたい!と思う方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、ここからは性病の初期症状を体験している頃に感じる不安について、どうして感じるのか、その仕組みなどをお話していきます。

トラウマとは

もう忘れたはず、と思っていても「忘れられていないこと」ってありませんか?
例えば、テレビを見ていてある人の顔を見た瞬間、過去に怒られる理由が見当たらないのに意味が分からず怒られ続けた嫌いな上司の顔と辛い出来事をふと思い出したり、好きな女性に告白したいと考え始めると、学生時代に好きな女の子にフラれた時のシーンを思い出して告白する気が無くなってしまう、などです。
これらの、忘れたはずなのにふと湧き上がる過去の嫌な記憶をトラウマと言います。

私たちは無意識領域と顕在的な思考の間では、嫌なことを忘れないとやってられない、生きていけない、辛い記憶を無かったことのようにどこかに追いやろうと、これらのトラウマを心の底に押し込めて蓋をするような動きが起こっています。
より良い人生にするために前に進みたいと望んだり目標を達成するためには、自分を守る意味でも「辛い記憶を封印したい」という思いが強く出ている時に起こるイメージです。
しかしトラウマは、どこかに追いやったつもりでも無意識領域にはしっかり残っています。
何かの拍子にふと浮かぶ嫌な記憶を感じた時の状態は、無意識領域に押し込めたはずのトラウマが無意識領域から顕在的なエリアに顔を出した状態です。

トラウマから解放されたい

トラウマを顕在的に認識してしまうと、辛い出来事の記憶を思い出し当時の思いとリンクしてしまって、もうあの時のように辛い思いをしたくない、と今度は無意識領域にある「何かの感情」を感じて行動に移せない状態になります。
そして、辛い思いから解放されたいという意識が働き、解放されるための出口を探します。
その行動の1つとして、「色々な情報を検索する」が挙げられます。
性病に感染しているかもしれない不安を抱えている時に自分の今の症状と違う内容が書かれている記事を探す行動は、「きっと性病ではない」「何かの間違い」「疲れてるだけだろう」と、顕在的に少しでも安心感を得たい思いから、無意識領域が頭に信号を送って体が起こす行動です。

なぜトラウマが消えないのか、それは記憶として残っている出来事や何か言われた時の「何かの感情」をどこかに仕舞いこんだり消したつもりでも、無意識領域のどこかに残っているからです。

セックスの後の違和感、初期症状が出た時に沸く不安には、「どんな病気なんだろう?」「ここからもっと痛みがひどくなるのかな?」「彼女に移してたとしたら浮気がバレる」などなど、人によって違います。
しかし唯一共通している事は、「ネガティブな結果を想像してぐるぐる考えてしまう」ということです。

トラウマが湧き上がる時の無意識領域

もう少し解説します。
セックスを良い気分で終えたのに、少し時間が経つと共に性病かもしれない不快な初期症状が出てくると、すぐにネットで検索し始めると思います。
そこで目にした具体的な症状の説明や症例写真などから、「こうなったらどうしよう・・・」「怖い・・・」という感覚になる方もいらっしゃるかもしれません。
その時感じた怖さや焦り、不安などは、自分が見たり聞いたりした情報と共に全て無意識領域に潜り込みます。
そしてそれらの無意識領域に届いた情報が、過去に体験したことのある押し込めたはずのトラウマに紐づいている「何かの感情」を引っ張り出し、無意識にネガティブな思考を湧き上がらせるイメージです。

感情が感情を引き寄せるので、不安を感じる場所にある「何かの感情」が過去のトラウマを思い出させる、という言い方も出来ます。
また別の言い方をするなら、不安を感じるためにネットで色々な情報を検索している、ということにもなります。
無意識領域から不安を引き出されてそのままにしているために、ネガティブな事ばかり考えてしまう日々を送らなければなりません。

セックスや性病のトラウマがなくなった未来

セックスに関するトラウマや、性病かもしれない状態で感じる不安は、解消することが出来ます。
ポジティブな言葉を何千回も繰り返し言うアファメーションではなく、短時間で解消出来る方法があります。
不安やトラウマからの「何かの感情」を解消出来たら、セックスしても性病になる必要もないし、性病かもしれない、と心配になってネットで情報を検索する無駄な時間を費やすことも無くなります。
そして、いつも安心して理想の女性とセックス出来るように変わっていきます。

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